井川歯科の開業の大まかな時系列・流れ これでアナタも院長になれる!(?)(振り返り歯科開業-第2回)

GW明け、「まだまだ気分の切替えが~」なんて方が多いのではないでしょうか??
残念ながら、この先、10週間は連休が無いそうです。

仕方ありません。気合を入れて乗り切りましょう。。

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…さて!「振り返り歯科開業」企画の第2回です。
まずはここに皆さん興味がおありではないでしょうか??

歯科医院の開業について、準備期間や、大まかな段取りなどについて書きたいと思います。

 


 

まずは自己紹介

佐賀県伊万里市に2014年5月に開業した歯医者さん「井川歯科」です(…の広報などをやっております井川ゆきこです)。お陰様で開業から一年が経過しました。
福岡在住の状態で開業準備をはじめ、更地に新築のカタチで夫が院長を務める歯科医院を開業しました。
付け加えると…私については、開業はある意味初めてではありませんでした。一般企業でのサラリーマン時代、新規事業の立ち上げや、店舗オープンにすこーし関わったことがあったのです。

準備期間
ウチの場合、ざっくり1年半です。

どこから数えるか、ですが、最初の歯科ディーラーさん(材料屋さん)(開業後の材料の納入のみならず開業のコンサルティングも手掛けて下さることが)に接触したのが、だいたいこの辺りだったと思います。
それ以前に、夫婦間で構想を練ったり、話し合ったり、夫のほうは開業セミナーに行ったり、ということはあったと思います。

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▲最終決定した物件(つまり今の井川歯科所在地)を、初めて訪れたのは2013年5月下旬。
開業が2014年5月1日なので、ほぼ丸一年前ですね。
懐かしい…ディーラーさんのM氏と私の二人で、見てきました。写真をたくさん撮って帰って、夫に「これはアリかもよ。あなた好きそうよ。」と報告。

▼だいたいおんなじような位置から、最近撮影した写真。

伊万里市 井川歯科 20150227

できれば丸二年はあると望ましい。

我々の場合、はっきりした対外的なアクションを取り始めたのは、開業一年半前ぐらいだと思います。
「場所が決まってなくて」+「土地はたぶん買わない」+「更地に新築で開業したい」の場合です。
しかし、やっぱり二年はあった方が望ましいと思います。実際、終盤は、冷や冷やモンでした。私も疲労困ぱいでイライラしてたし、夫(院長)から「どうしても2014年5月開業じゃないとダメか」と再三泣きが入った記憶がありマス…(;´∀`)
逆にそれ以上長い期間はおススメしないです。
たぶん、早過ぎると、物件(不動産)に話を持ち掛けても、煮詰まりにくく、仮に煮詰まってしまった(場所が決まった)ところで開業日までどうやってキープする??という問題が出てくるので。土地を買い上げるつもりが最初からある場合なら、三年あっても良いかもですね。

ゴールの決め方

そうだ、これけっこう大事な話ですよね。
★いつ開業するか。
これは、仮案でも、必ず決めてから動き出したほうが良いと思います。我々の場合は、私がけっこうなeconomic animal (笑) …なので、「増税(消費税5%→8%)前にやろう」ということを強く主張してました。
★ダイジ過ぎることは世間に決めてもらうのも手
個人的には、決意が揺らぎやすいことは、こんな風にいっそ外部環境に委ねてしまったほうが、決めやすいんじゃないかと思っています。
大きいスパンでは、自分の人生の残り時間…何歳まで歯医者さんとして手が動くか、…ということはローンの返済は何歳までに返さなければならない / 返したほうが良い、か。子どもの年齢(就職するまでは稼ぎがあった方が良いかも、とか)などなどを考慮するといいと思います。
★くれぐれも逆算方式で考えること
結婚を決められない男子に多い気がしますが( ̄▽ ̄) …イヤ女子にもいるな。「あとどれぐらい時間が欲しいか」ではなく、「いつ開業すべきか」を考えて、そこから逆算するようにして下さい。でないと、「気が付けば締切過ぎてた」が発生します。

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▲井川歯科の基礎工事?の模様…なつかしい…懐かしすぎる…

開業までの流れ

さて本題。
前半の山場は物件の確定、後半の山場はやっぱり医院建築…てとこでしょうか。
開業までの工程をざっくり箇条書きにすると、こんな感じです。

  1. 勉強・開業の決意
  2. ブログ/WEBサイト開設 △
  3. 開業地(エリア/市町村レベル)の候補案出し
  4. 具体的な物件情報の収集
  5. 事業計画・コンセプト資料の作成着手 △
  6. ディーラーさんとの面接
  7. 物件交渉 △
  8. 物件決定
  9. 設計事務所決定 △
  10. 医院建物設計 〇
  11. 事業計画・コンセプト資料の作成完了 △
  12. ファイナンス(財務活動) △
  13. 医療機器・設備の選定と購入手配 △
  14. 医院建物の施工 ◎
  15. 広報準備(ロゴ作成、媒体手配) 〇
  16. 求人広告の手配 △
  17. 採用活動 △
  18. 内覧会の企画と準備 〇
  19. スタッフ研修
  20. 消耗品の設定と購入手配
  21. 近隣あいさつ回り ※

時系列…発生順に書いていますが、並行作業になる項目がいくつもあります。

(※印)開業前、どこかのタイミングでご近所にご挨拶・自己紹介に伺った方が良いのではないかと思います。がしかし、私たちの場合、外部からストップがかかり実際上ほとんど出来ませんでした。

上のリストは、外注しやすさの度合いによって、◎~△印を付けています。
◎ … 外注し易い…というか外注でないと無理
〇 … 丸投げに近い形で外注できることも??
△ … 部分的には外注できると思います
…つまり、印がついているものは、頼んでしまえば自分でやらずに済む。ちなみにウチは、私が割となんでも自分でやらないと気が済まない(;´Д`)タイプなので、よそ様に比べてほとんど自前でやっています。◎になっている「建物の施工」は、「手伝う」と申し出ましたが断られました(笑) …それ以外、〇と△の項目は、十中八九、ほとんどの歯医者さんが外注する項目も、自分でやりました。たとえば、井川歯科のロゴマークのデザインは、私がやりました(コンセプト練って…絵を描いて…PCにソフト入れて…マウス動かして…各種形式にエクスポートして…ホントに全部)。

外注すべきか、自前でやるべきか。

何を外注すべきかは、誰にでも当てはまる正解、というものは存在しないと思います。
外注したい場合には、まずはディーラーさんに相談してみるのが手っ取り早いと思います。過去の開業サポートで起用した外注先の情報を持っている可能性があるからです。

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▲施工が進んでくると、打ち合わせはほとんど現地で、となります。ディーラーさん、設計士さんとアシスタントさん、協力会社さん、などなどが集結。写真撮っておいてよかった~♥

早めにやった方がいいこと

個人的には、医院名の決定は序盤でやるべきだと思います。
開業する医院のIdentityの要。
ブログ書くにも、求人広告を打つにも、協力会社さんに挨拶するにも、常に「これこれこういう歯医者さんを開くんですが」の自己紹介がついて回ります。そしてそれは、貴重な、二度とないハジメマシテの広報機会です。そのとき名前は最重要項目。決まり次第、名刺を作っちゃって配ると尚良いと思います。
ロゴのデザインするにも、名前が決まってないと相当やり辛いだろうと思います。

序盤…ディーラーさんとのお見合いが運命を決める??

歯医者さんなら言わずもがな??
歯科医院の開業は、ディーラーさんと呼ばれる企業の中から、開業サポートを担当している方にコンサルタントとして付いていただく形が多いようです。

…実は私たちは、三軒目のディーラーさんに面倒を見ていただくことになりました。
断っておきたいのですが、無暗にえり好みをすべきではありません。
歯医者さんだって信用第一、自分本位な行動をしていては風評で立ち行かなくなるかもしれません。第一、時間の浪費です。
しかし、私たちの場合は、結果的にそうなったということです。
あるディーラーさんはエリア(提案物件と開業希望エリア)が次第に合わなくなってしまいました。単純に、強みのあるエリアと私たちの趣味がたまたま一致しなかっただけだと思います。別のディーラーさんはディーラーさんそのものは良かったのですが関連企業と物件の兼ね合いで「縁がなかったということなのかも」と。いずれも悪感情があるわけでは全くないのですが、事業をやる以上、選ばなければならない時があるということだと思います。

三軒目のディーラーさんは、ご縁(ちょうど良いタイミングでちょうど良い物件が)的な面もさることながら、コンサルタントM氏の知識・経験、マネジメント力、調整力などなど、大変美しい手腕でした。

どの方も本当に懐かしく、さまざま勉強させていただきました。本当に感謝しています。

中盤のハイライトはファイナンス(財務活動)

歯科医院の場合、親が名のある資産家(その土地では誰もが知ってるレベルの)か、承継(先代の歯医者さんから受け継ぐ)でもない限り、自己資金だけで開業するのは稀だと思います。
設備・機材の額が、そういう桁の金額ではないからです。(私は正直、当初(というかかなり長い間??)は大掛かりなファイナンスに取り組んでまで開業するのは嫌だった(理由は追って…)ので、中古品を揃えて開業する道を探ろうとしてたのですが…挫折しました(;^ω^) 考えてみれば、そう流通量があるハズもないので、確かに難しかったかもしれません。)

では、具体的にどういう活動をしたか。
…この辺りは、いろんな意味でWEBで語るには不向きな話題です( ̄▽ ̄)。…さすがにそう簡単に手の内を明かしたくないというか(笑)。夫(院長)の来る9月のセミナーで、多少披露するかもしれません(詳細未協議)。
某銀行さんをして「歯医者さんでこういうものを用意してきたのは初めて」と言わしめたテクニックも使いました。フツウの業界ではフツウのことじゃないかと思うのですが、歯科業界ではまだ珍しいやり方だったようです。

※ 夫(院長)の来る9月のセミナー … ニュースリリース(当サイト内) / 申込と詳細(メディア株式会社様サイト)

終盤は施工が間に合うの間に合わないので生きた心地がしない

これは特殊事情なんですけども、

  • 震災需要が尾を引いていた
  • 増税前の駆け込み需要(建築資材・職人さんともに)
  • 設計士さんたちもハジメマシテな施工業者さんだった

…という三要素の影響をもろに受けてしまっていました。

わたくしが企業法務のお仕事で培った黒い力…じゃなくて、ちょっとしたお手紙作成力を行使しても、あんまり奏功せず。院長も最近振り返ってましたが、とにかくハラハラしました。採用したスタッフはもっとハラハラしてたみたいで。とにかく、当たり前ですが、回避すべき事態でした。。

それでも、(私は)目標の時期にどうにか開業できて良かったと思っています。。

 

では、今回はこの辺で!!
次回のこの企画(来週土曜(5/16)更新予定)は、今回でざっと触れた工程を掘り下げて、工夫点や身に付けとくと開業に役立つスキルなどを、ザックリ解説したいと思います。

井川歯科の裏方担当・いがわゆきこがお送りしました~♪

(2015-05-09追記:一覧に人事関係のタスクが抜けていたので追記。それと、「早めにやった方がいいこと」の項目を追加しました。他若干の修正。)(2015-05-11追記:年月日の誤り等を修正しました。他若干の修正。今後も改善すべきはいたしますです。)

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