「入れ歯の上手な歯医者さんの探しかた」
「良い歯医者さんの見分け方」
…気になりますよね?わたしも気になります。
自分自身が歯科の専門教育を受けていない状態で、
- 配偶者の働く歯科医院を開業すること。
- 開業後の業務にかかわること。
どちらも、勇気だけではできないです。そりゃ無謀というものです。今後の業務のチェックポイントを練るためにも(つまり真剣!)、リサーチとマトメをしてみましたので、シェアしますヽ(´ー`)ノ
さっそくの結論。入れ歯の上手な歯医者さんの見分け方、5つ。
さくっと記事を作りたかったがやっぱり調べたくなった
いざペンを執ってみると(キーボードに指を置いてみると)、手が動かない。読書のお陰で蓄積ができつつあるけど、どうせなら自信をもって言い切りたい。
色んな歯医者さんや技工士さんの意見を調べました
詳細は後述するとして、色んな立場の専門家の意見を読んでみました。その上で、自分なりにまとめてみましたので、ご覧下さい。
では本題!! 入れ歯の上手な歯医者さんの見分け方
調査の結果をまとめました。
入れ歯の上手な歯医者さんの見分け方 5カ条
- (コミュニケーション) カウンセリングの時間を取り、患者さまの話をしっかり聞くこと。
- (経歴) 私立上位校や国立大学の卒業生。補綴が専門、あるいは補綴学会認定医だと尚良い。
- (年齢) 高齢過ぎないこと。若い場合は経験が豊富であること。
- (歯科技工士さん) 院内に技工士さんがいるか、腕の良い技工士さんと円滑に連携できること。
- (広報) 得意分野がハッキリしていて、一人でなんでもかんでもやっていないこと。
解説
コミュニケーション能力があることを挙げる資料が多くありました。当たり前のことのようですが、性質上、時間(≒経済効率)との戦いになりますし、保険だとなかなか難しいとほぼ明言した本も。患者さまのお話をきちんと伺うというだけでなく、自分からの説明(ホームページや対面)を怠らず(後記添付資料の項番2)、くもりがない(項番19)ことも求められています。
経歴について、学歴に言及した資料も少数ながらありました(項番18)。歯科医師と言ってもさまざまです。「腕前」の中身は、知識と技術ということになりますが、その知識の部分を支える土台として、それなりの関門をくぐり抜けているのは、一つの材料になるのではないかと思います。
年齢については、総じて年配推しが多数派。…しかしながら、高齢過ぎても良くないと反対意見もありました(項番17)。年配推しの意見の中身も、要は経験を積んでいるか、という趣旨でした。気になるのは、かつては歯科医師国家試験に技工の実技があったが今は廃止されているとする資料(項番21-27の出典P117)があったことです。ということは、若い(技工実技廃止後)歯医者さんで、勉強しない人は、本当に未熟だという可能性は否定できないかもしれません。
歯科技工士さんに言及する資料が多くありました(項番8,20,40他)。明らかに多いので、素人にも入れ歯の良し悪しを握っているキーパーソンであることが伝わってきます。院内に技工士さんを抱えることを推す意見もありましたが、これについては後ほど持論を述べます。
広報 言葉遊び的ですが、「入れ歯の上手な歯医者さん」の要素というより、「入れ歯の上手な歯医者さんの『見分け方』」を検索したので、必然的に広報に力を入れているところを推す意見を見かける結果になりました。
いっそ、「受診してしまえ!」という意見がチラホラあり(項番5,19他)、「確かに!」と思いました。
個人的にも、一番おススメするのは、実際に受診してみることです。
…が、インターネットで公開する記事としては、反則回答かなあと思った(そりゃ行ってみるに越したことはなく、リアル受診ありきならWEBで調べる意味が薄れる)ので、敢えて外してありますです。がしかし、上の5カ条を踏まえつつ、さらに受診もトライして頂くのが確実だと思います。いきなり入れ歯の話をするのが敷居が高いようなら、何かしら他のお困りの内容とか、PMTC的なことを頼んでみられると良いと思います。
持論 :歯科技工士さんとの関わり方について
技工士さんが重要な役割をになうことは明らか
多くの場合に入れ歯は、歯医者さんの「指示書」と「型どり結果」をもとに、歯科技工士さんが製作します。歯医者さんが作っているわけではないのです(※作っている場合もあります)。
したがって、入れ歯の品質には歯科技工士さんの力量が重要になります。
ただ、いくつかの資料で言われていた、「院内に技工士さんがいること」という条件は、いささか省略されている情報があるように思います。
「インハウス制が必ず優れている」のかどうか
わたしはサラリーマン時代、歯科業界とは全くかかわりのない業界にいたんですけれども、メインのキャリアは法務部勤めでした。
法務業界にも、「専門家を中で抱えるか外注するか」という命題がある
企業法務のお仕事は、企業のビョウキ(法的なトラブル)を予防、診断、解決することです。
企業の中でサラリーマンとして働く分には、無資格の人でOKです。
一方で、資格をもって企業法務のお仕事をする人たちもいます。弁護士さんです。
それなら、企業は強い法務部を作るためにはどんどん内部に弁護士さんを雇えば良いということになりそうです(企業内の弁護士さんをインハウスローヤーと呼びます)が、制度がはじまっても、実際は法務部員がみな弁護士さんになったわけではありません。
しかし外注はなくならないし今後も存続すると思います。その理由。
業界 / 職種 / 資格のあるなしに関わらず、外注に期待されることは専門性の高さ、内製化(インハウス)に期待されることは内部事情に明るいことや即応性などです。
双方に利点がある以上、両者は今後も併存していくものと思います。通常案件はインハウスと無資格の法務マンで対応しても、特別なもの…独禁法なら独禁法の権威の弁護士に頼む、という回し方が続くという見立てです。
インハウス制が圧倒的に優れているというモンでもなかったのです。
歯科業界に話を戻すと…
専門性が高い人材、とにかく優秀な人材と言うのは、往々にして独立します。安定を求めるより、天井を取り払って上を上を目指す方が効率が良いからです。
だからと言って、インハウス…歯科医院内の技工士さんが優秀でないということにはなりません、優秀だからこそ採用されている方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、多くの歯科医院は小規模事業者です。
固定費を大幅に増やして技工士さんを内部に雇うかどうかは、品質向上の姿勢の強さというよりも、経営への考え方次第ということも言えそうです。
結局のところ、内部に技工士さんを抱える歯医者さんは、本気で品質を追求する覚悟のほどが伺えます。しかし、外注がそれに劣るとはいえないのではないかと思います。
見分け方5カ条、井川歯科はどうなのか。
では、肝心のわれらが井川歯科はどうなのか。井川歯科の入れ歯づくり体制は、自信を持っておススメできますヨ (∩´∀`)∩
- カウンセリングルームを設け、患者さまの入れ歯への考えや悩みをお伺いします(コミュニケーション)
- 国立大学・九州大学を卒業し、入れ歯の著名なグループ「GDS」の勉強会に参加しています(経歴)
- 若すぎず、大規模歯科医院での院長経験(プロフィール)で経験を積んでいます(年齢)
- 技工士さん向け勉強会で出会った方など、歯科技工士さんとの人脈形成を行っています。また実父が歯科技工士です(歯科技工士)
- 入れ歯に力を入れていることをハッキリうたっています。また、矯正や口腔外科の一部については専門医への紹介・招へいを行っており、(無理があるような)「何が何でも自分だけで」やってはいません(広報)
まっすぐに入れ歯への努力を続けてまいります。
オマケ:詳しい調査方法
分類としては9項目
調べていく過程でだんだん見えてきたことは、やっぱり別人でも同じような意見を言っている人がいます。あるいは、真逆の意見だけど、視点は共通してたり。
その項目は数にして9つ。1)コミュニケーション、2)(歯科医師本人の資質や)性格・傾向、考え方に関すること、3)歯科技工士さんに関すること、4)経歴や所属に関すること、5)年齢や経験、6)いっそ受診してしまえという意見、7)口コミや評判、8)経済条件に関する方針に関すること、9)(入れ歯の)品質や性能に関すること、です。
検索語でヒットしたサイトの中から、上記分類に関する記述を抜き出した
「入れ歯 歯医者 見分け方」とか、そんなような検索語で検索したと思います。(すみません、この段落の執筆時点2015/06/18)と調査時点(2015/03/19)がかなり間が空いているため、正確なところは忘れてしまいました…m(__)m)
ヒットしたページの中から、上の視点に関連する記述を抜き出して、添付ファイルを作成しました。 入れ歯の上手な歯医者さんの見分け方リサーチ
この添付ファイルを参照して、上記の「見分け方5か条」を導き出した。…という次第です。
では、今回はこの辺で!! 井川歯科の裏方担当・いがわゆきこがお送りしました~♪